皆さん、こんにちは。くろまろ塾塾生の西岡です。
皆さんはオペラやオペレッタを観に行ったことがありますか?
歌が中心のオペラに対して、オペレッタは、歌あり・セリフあり・ダンスありの基本的には喜劇です。
オペラより、気軽に観ることができる感じがしますね。出演者もオペラの方が高位にある感じですが、スキルの高さはオペレッタの方が求められるようです。どちらもクラシック音楽が基本です。今回の講師はオペラ演出家の唐谷裕子先生です。
本講座では、『メリー・ウィドウ』の原作が書き下ろされた時代(1861年)やオペレッタとして初演を迎えた時代(1905年)の頃に焦点をあててお話しくださいました。そのころの世相、つまり世界は戦火の中にあったこと、当時の日本の動きも紐解きながら、なぜこのメリー・ウィドウが大当たりし、100年以上経った今も人気があるのかを解説いただきました。演出家としてのお話なので、オペレッタの魅力が、お話の端々にちりばめられていました。このオペレッタを一度観てみたいと思った受講者も多かったのではないでしょうか。
『メリー・ウィドウ』の作曲家フランツ・レハールについても詳しい解説がありました。チェコのプラハでドボルザークに出会い作曲の才能を認められたことや、ワルツ『金と銀』の作者でもあること、妻がユダヤ人でありながらヒトラーのお気に入りであったことなど、初めて知りました。
「メリー・ウィドウ」のあらすじは、莫大な財産を持つポンデヴェドロ国のハンナと言う未亡人に、同国のダニロと言う男性と再婚させて、財産が国外に流出しないようにします。途中様々な出来事や、素直になれない二人があり、何度か揉めますが、結局二人は無事結ばれ、ハッピーエンドでオペレッタが終わります。
金融資本家が登場した1900年当時、文化の中心はパリにありました。講座を受けてみて、人間の本質である金銭や大人の恋愛など、現代に通じる世相がすでにその頃からあり、変わってないのかなと感じさせられました。
この7月13日(土)、14日(日)に、本作品のオペレッタが河内長野(ラブリーホール)で観られます。皆さんも、この機会をお見逃しなく。(^o^)/
また、会場後方にて関連図書も紹介されました。
最後にいつも活躍してくださっているくろまろ塾ボランティアの皆さんお疲れ様でした。
開催日時:令和元年6月5日14:00~15:30 (キックス・イベントホールにて)
ご無沙汰です。くろまろ塾運営ボランティアの村上です。
新元号「令和」の時代になり、何となく心が弾んでいます。同時に「平成の時代は戦争がなく、安堵しました」との先の天皇のお言葉に感慨深いものを感じたりもしています。
今回は「関節リウマチのトータルマネージメントケアについて」を受講しました。講師は大阪南医療センターの吉田 祐志 先生です。
吉田先生は大阪大学医学部博士課程(医学博士)を終了後、大阪大学大学院(医学系研究科)、アメリカのWeill-Cornell University、Rockefeller University、大阪急性期総合医療センター等での研究を経て、平成30年4月より、大阪南医療センターリウマチ膠原病アレルギー科医師として勤務されています。
「関節リウマチ」は、よく耳にする病気です。講座ではかなりきめ細かく話して頂きましたが、このブログではそのエッセンスのいくつかをご紹介できればと思います。
さて、「関節リウマチ」は原因が今なお不明な病気であります。免疫の異常により複数の関節に炎症が起こり、さらに進行すると軟骨/骨をおかし、関節破壊、変形が起こってきます。男性より女性に多発するのも特徴です。しかも、働き盛りの年代層に発症し易い病気であります。
〇発病男女比率 1:3~5 〇好発年齢 30~50歳
「関節リウマチ」の発症は、環境因子、遺伝因子の影響を受け、関節の炎症、免疫の異常を引き起こします。そして、関節炎、さらにその他の合併症に繋がります。
「関節リウマチ」を発症すると、骨の破壊が起こります。なお、炎症は関節を覆う骨膜で起こります。そして、関節破壊は図のように進行します。
それでは、「関節リウマチ」の診療科は・・・? 図にも示す通り、リウマチ科、整形外科、内科等、総合的な診療が望まれます。病院側の体制として、大阪南医療センターの「関節リウマチにおけるチーム医療」も参考願います。
「関節リウマチ医療」には、下記のようなことが配慮されています。
①関節破壊の進行を抑制、日常の生活機能を維持し、同時に感染症、合併症にも対応する。
②リウマチ医療は患者と先生がともに決めるべきである。
③最も重要なことは、長期にわたる治療の間も生活の質を良好に保つ。
④治療ゴールの達成に最も重要なことは、関節の炎症をとめること。
簡単に言うと下表のようなことになります。
「関節リウマチ」の治療には、薬剤療法、手術療法、ペインコントロール、合併症対策などあります。
最も汎用な治療である「薬剤治療」をちょっと詳しくご紹介します。
「関節リウマチ」の治療薬には「JAK阻害薬」、「生物学的製剤」、「ステロイド」、「MTX」があります。
それぞれの薬剤の特徴は・・・・・!
「MTX:メトトレキサート」は
1.よく効く、長く続けられる
2.寿命を延ばすと証明されている:基本治療薬である 3.週1~2日:医師が指示した日だけ飲む 4.週2~4錠で開始。最大週8錠まで(個人差があるので採血結果を見て増量) 5.開始前:結核暴露歴の検査・胸のレントゲン・肝炎ウイルス検査などが必要 |
「ステロイド薬」は
ステロイド薬の良い点 | ステロイド薬の悪い点 | ステロイド薬の注意点 |
1.炎症を抑え、腫れや痛
みをとる 2.速効性で効果が強い 3.妊娠中も使用可能 4.腎臓、肝臓の負担少 |
1.感染症のリスクが高
2.骨粗鬆症になり易い 3.糖尿病になり易い 4.関節破壊の防止効果が乏しい |
1.自己調節しない。勝手に中止しない。
2.医師の指示通り計画的に減量する。 ステロイドは炎症を抑える 補助の薬として、初期に抗 リウマチ薬と併用して最小 限で使用すること |
「生物学的製剤」は
1.生体内の悪い物質だけに効くように設計されている。
且つ、生体内に存在するような形で作った薬(タンパク質製剤) 2.いずれの生物的製剤も非常によく効く。 50~90%の人に有効 15~50%の人に寛解 3.しかし、高い!! |
「生物学的製剤:JAK阻害薬の光と影」とは
<JAKという酵素を阻害し、免疫反応に関わるサイトカインの働きを抑えることで関節リウマチの症状を改善する薬>
・優れた臨床結果が得られている →疼痛/骨破壊の抑制 ADLの維持/改善 ・しかしながら、薬価は高い!! ・感染症に注意が必要! → しかし、一番の感染リスクはステロイド! ・原因治療ではない → 長期の使用が必要 → 近年は減量の研究が進んでいる! |
「関節リウマチ」の薬物以外の治療
・患者の病気の理解(教育・学習)
・リハビリ
運動で骨は新陳代謝する(古い骨を吸収、新しい骨に置換)
使わないと筋力も低下
活動性が高い時:安静中心で機能を保つ程度のリハビリを行う
活動性が低下したら、徐々にリハビリを増やしていく
リウマチ体操:インターネットで動画が見られる
・手術
人工関節置換術(ひざ・股関節・ひじが主)
関節固定術(首・手首・足首が主)
関節形成術(外反母趾・うち指など)
リウマチ治療の目標
QOL(Quality of Life)の向上
→ ・疼痛緩和 ・関節破壊の抑止 ・生命予後の改善
この後、講座は妊娠中の影響、平均寿命と健康寿命など多方面に続きましたが、本ブログではここまでとさせて頂きました。
ちょっと意外な事でしたが、「関節リウマチ」は原因も分からず、完治もしない病気です。それだけに、早期発見、継続して治療に努めることが大切であると学びました。
最後にちょっと意外なお話しをもう一つ;
あの有名なルノワール、ノーベル、アガサクリスティ(英国の推理小説作家)も
関節リウマチを病んでいたとか・・・。それでも、立派な人生を送りました。
吉田先生、色々と多方面からの講座、ありがとうございました。
司会、受付を担当して頂いたくろまろ塾運営ボランティアの皆様、お疲れさまでした。
おわり
皆さまこんにちは。キックススタッフです。
昨日に引き続き、「親子で学ぶ」シリーズのご案内です。
特別講座 親子で学ぶ植物学 摩訶不思議!食虫植物を研究しよう!
6/28、7/10開催の特別講座「植物の生命」と同じく、咲くやこの花館の館長が
「食虫植物」の実物を紹介しつつ、楽しく講義いたします。
見た目も不思議、でもその生態はもっと不思議な食虫植物たちに会いに来てみませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
6/5(水)9:00より受付開始です。インターネットからのお申込みはこちら>>>
皆さまこんにちは。キックススタッフです。
先日ご紹介した教養講座-文化編-漢字研究の巨星 白川静の世界 の別バージョンです。
「親子で学ぶ」というタイトルのとおり、小学生のお子さんと、あるいはお孫さんといっしょに学ぶ講座でございます。
漢字の成り立ちを紐解き、当時の暮らしを探検してみませんか?
昨年の夏も開催し、ご好評をいただいた「親子で学ぶ漢字」、今年もたくさんの方のご参加をお待ちしております!
昨年の様子はこちら>>>(くろまろ塾運営ボランティアの方がまとめてくださったブログ記事です)
6/5(水)9:00より受付開始です。インターネットからのお申込みはこちら>>>
こんにちは。キックススタッフです。
本日はボランティア講座をご案内いたします。
ボランティア講座~未来の地球と子どもたちのために今できること~
自分さえよければそれでいい・・・。
そんな風に考えている人が溢れれば、当然のごとく次世代の世界は破綻してしまいますよね。
ほんの少し、誰かを助けたり手伝ったり。1人で出来ることは小さくても、活動する人が増えれば、ゆくゆくは世界平和につながるのではないでしょうか。
筆者は、ボランティア活動は世界平和への第一歩であると思っています。
この講座では、講演の後にグループトークを行います。
ぜひいろいろな方と意見交換してみてくださいませ。
6/5(水)9:00より受付開始です。インターネットからのお申込みはこちら>>>
皆さまのご参加をお待ちしております。
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