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くろまろ塾運営ボランティア

「燃料電池と触媒」を受講しました。

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2019年04月25日 09:00 |

くろまろ塾大学連携講座大阪府立大学「燃料電池と触媒」を受講しました。
< 講座開催日時 2019年4月16日 14:00~15:30 >

 くろまろ塾運営ボランティアの村上です。
「平成の時代」から「令和の時代」を迎えようとしています。
皆様も「平成の時代」には色々な思い出をお持ちのことでしょう。
来る「令和の時代」にも日本の一層の繁栄と平和を期待されている方もきっと多いことでしょう。私もその一人です。

今回の講座は少し難解でしたが、燃料電池の一端でもお知らせ出来たらと、ちょっと頑張って見ました。
講師は大阪府立大学大学院 工学研究科教授 井上 博史 先生です。

 

 

57名の参加者も熱心に聴講

 

井上 博史 先生

 

さて、現代の私達の生活は化石燃料のエネルギーなしには成り立たないでしょう。
しかし、このエネルギーは限りがあり、しかも地球規模の環境問題を引き起こします。
そこで、その対策の一つとして、「燃料電池の開発」が取り組まれました。

それでは、燃料電池とは!!
どんなところに利用されているのでしょうか!!

〇「水素」と「酸素」を化学反応させて、直接「電気」を発電する装置です。
〇現在のところ、「燃料電池」はエネファーム(家庭用燃料電池)、FCV(燃料電池車)に利用されています。
〇燃料電池で起こっている化学反応は下記の通りです。

2H+O2 → 2HO + エネルギー

〇エネファーム・システムはこの発生するエネルギーを
①電気として取り出す(発電)
②熱として取り出す(給湯)
として活用することで、非常に高いエネルギー利用効率を得ています。

ちょっと話はもどって、「化石燃料」にはどんな問題が・・・!!

〇先ず、枯渇問題(可採年数:約50年と言われています。)
さらに、石油価格の上昇、産油国の政情不安の可能性なども心配です。
〇環境問題
燃焼による有害物質の排出があります。特に、炭酸ガス(CO)。

環境問題の対策として、先ず、燃料転換「化石燃料から水素へ」が考えられ始めました。
その理由は、水素の燃焼は「2H+O2 → 2HO + エネルギー」の反応で示すとおりに反応生成物が環境にクリーンな水だけということです。

<水素エネルギーを使用する利点は>

「水素の用途」、「水素エネルギー社会」を考えてみましょう!!

〇「水素の用途」とは!
従来は「工業プロセス利用」、「ロケット燃料」、現在は「民生用:エネファーム」、「輸送:燃料電池車」です。
将来は「発電」、「輸送」、「民生用」と多方面での利用が考えられています。

〇「水素エネルギー」社会とは!
水素をエネルギー源として有効活用し、低環境負荷・低炭素社会の実現を目指す社会です。水素の供給、貯蔵、輸送などの課題解決も必要です。

〇これらの課題の解決に向け、色々なことが進められています。

①化石資源から水素製造(水蒸気改質法・部分参加法・自己熱源改質法)
②非化石資源から水素製造(水電解法・水熱分解法・水光分解法・バイオマス転換法)
③その他の水電解法(固体高分子電解質水電解法・高温水蒸気電解法)
④水素の貯蔵(気体として貯蔵・液体として貯蔵・水素吸蔵性の固体に吸蔵)

・・・・・などなどです。

では、出発点に戻って、なぜ燃料電池か? & 燃料電池の特徴は?

このように環境にも優しく、高効率の燃料電池の開発は、経済産業省・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)を中心に国家プロジェクトとして取り組まれ、すでに開発ロードマップも制定されています。開発は産学共同にて進められています。

例えば、「PEFC(固体高分子形燃料電池)技術開発に関する国家プロジェクト」は、NEDOのPEFC利用高度化技術開発事業(平成27~31年度)として、下記の取り組みがなされています。
1.普及拡大基盤技術開発  2.プロセス実用技術開発

この後の講座では、色々な触媒技術の開発などが詳しく紹介されましたが、本ブログでは省略させて頂きました。

講座の感想
簡潔にまとめられた資料を参考にしての熱のこもった講座を聴講し、化石資源などの乏しい日本にとって、「①高効率で、しかも環境にやさしい燃料電池の開発、②地球環境の維持、改善にクリーンな水素エネルギーの活用」などが待ち望まれていることを実感させて頂きました。
井上先生、日本の技術力に想いを馳せる楽しい講座、有難うございました。

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司会、受付を担当して頂いた「くろまろ塾運営ボランティア」の皆様、お疲れさまでした。

以 上

大学連携講座-高野山大学編-を受講しました。

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2019年03月05日 14:00 |

皆さん、こんにちは。くろまろ塾塾生の西岡です。高野山大学連携講座第5回目【仏教における慈悲】を受講しましたのでレポートします。

今回は、前谷 彰先生の講座でした。ベレー帽に眼鏡の先生は一見、手塚治虫先生にみえ漫画の『ブッダ』を思い出しました。

さて、私たちは、「慈悲」の意味をほとんど知らないと言ってよいのではないでしょうか。

前谷先生のご専門である「サンスクリット語」と「大和言葉(やまとことば)」そして「言霊学(ことだまがく)」を総動員して解説頂きました。

大和言葉で「いつくしむ」とは、「意を尽くす」のことです。安易にやさしいだけではなく、「意」=「こころ」を尽くすこと。母親が子どもを育てるときのように「いつくしむ」のが本来の意味です。日本語って素敵ですね。

そして、「慈悲」の意味とは、自分の幸せだけではなく「いのちあるものすべてが幸福であれ」と願うこころの有りようのこと、との事です。漢字からは、意味がとりにくいですが日本語の「いつくしむ」の方が腑に落ちるのではないかと思います。「慈悲」は、仏陀の教えの中で最も大切なことだと、先生の訳・解説の著書『ブッダのおしえ ~真訳スッタニパータ~』(講談社)にも記されています。これまで仏陀の教えを、漢訳の経典からは腑に落ちないでいた経験をお持ちの方は、語源から解き明かす本書を紐解いてみることを、お薦めします。

最後に、先生から弘法大師空海のお書きになった『般若心経秘鍵』を音読すること、および訓読みでの『般若心経』を味わってみることをお薦め頂きました。日本語の原義を意識しながら「いつくしみ」の心を育んで行きたいものですね。

さて、次回の大学連携講座-高野山大学編-も前谷先生による「仏教における非我」がテーマです。楽しみですね。

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受付、司会を担当して頂いたボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

『「がんの免疫療法」の実際』を受講しました。

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年12月18日 13:00 |

医療連携講座大阪南医療センター編『「がんの免疫療法」の実際』を受講しました。
〈講座開催日時 2018年12月12日 14:00~15:30〉

くろまろ塾運営ボランティアの村上です。今年も後わずかになり、風邪にはご注意!
今回の講座は本庶佑氏のノーベル医学生理学賞受賞を記念する講座です。
本庶氏の快挙がなければ、免疫療法という言葉に触れることもなかったかと思います。

 

講師は大阪南医療センター「呼吸器腫瘍内科医長」の工藤慶太氏です。
先生は2002年和歌山県立医大卒業。その後、虎の門病院にて呼吸器内科を中心にレジデントとして研修、2007年よりがん研有明病院呼吸器内科で肺癌を中心としたがん薬物療法・抗がん剤の治験や臨床試験を行い、2014年近畿大学腫瘍内科を経て2015年4月より現在の大阪南医療センターに勤務。呼吸器指導医・がん薬物療法専門医です。

 

講師の工藤慶太氏

 

会場の皆さんも熱心に聴講

「今日はがん治療の免疫療法とその限界をお話しさせて頂きます」という工藤先生の言葉から講座は始まりました。本庶佑氏のノーベル賞受賞を契機に「免疫療法」、「オプジーボ」・・・などの医学用語がメディアで飛び交うこの時節にピッタリの講座だと、少なからず興奮しました。

先ずは大阪南医療センターの紹介です。本センターはがんの拠点病院として充実した内科部門が特徴とのことです。地域住民として頼もしい限りです。

さて、がんと一口に言っても、がんにより、治療、抗がん剤の利き方はさまざまです。
例えば、抗がん剤治療でがんを抑えたとしてもどこかに悪影響が出て、その結果、抗がん剤を弱めるとがんが勢いを取り戻す・・・というような繰り返しが・・・、がん治療の悩ましいところだそうです。

それでは、本講座テーマの「がんの免疫療法」に入ります。
免疫療法は結構以前から採用されていて、がん患者に感染症を感染させたらがんが小さくなったというようなことがありました。吉本新喜劇を見て、3時間笑うとがんにいいとかも真剣に語られたとか・・・・・。

 

ここら辺りから難解なことが続きました。
免疫の反応を体内でおこさせるには、先ず、きっかけ(抗原の提示)が必要です。
さらに、免疫を活性化するには共刺激分子(アクセル)が必要となります。
がんの威力を弱らせるブレーキも必要となります。
すなわち、免疫療法にはアクセルとブレーキのバランスが重要となります。

 

現在、がん治療の主流である「外科手術、放射線治療、抗がん剤治療」に加えて、この免疫治療が第4番目の治療として注目を浴びています。
今までのお話しで、免疫治療はある種の薬品の力を借りて、人間の体が本来有している免疫力(体に侵入して来た異物を排除する力)を利用する治療法であるということがお判りでしょう。

繰り返しますが、免疫力を起こさせ、がんの威力を弱らせるために様々な薬が必要です。
しかしながら、これらの薬は免疫が過剰反応しないように作られねばなりません。
これが難しいようです。

 

現在、免疫治療はまだまだ開発段階にありますが、悪性黒色腫にたいする治療は認可されています。
最近、テレビ、新聞にしばしば登場する「オプジーボ」の適応疾患は下記の通りです。

今後、治験などを経て「がんの免疫療法」がさらに飛躍的に発展することを期待します。

最後に今年ノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶佑氏、ジェームス・P・アリソン氏の功績を祝するとともに今後の一層のご活躍を期待しています。

さらには、両氏に続く若者の力を期待しています。

工藤先生、時節にかなった講座、楽しく聴講しました。
平素、聞きなれない言葉の連続で、いささか緊張もしました。
それでも、何とか本ブログのここまで辿り着きました。
また、本ブログでは掲載していませんが、がんの免疫療法に関する様々なデータ、治療の写真などを活用して頂き、がん治療の難しさに触れさせて頂きました。

最新医療の一端に触れ、感謝しています。有り難うございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

受付、司会のボランティアの皆さん、お疲れさまでした。
受付のお手伝い頂いた大阪南医療センターの方々も有り難うございました。

 

以上

「記紀萬葉の大阪」を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年11月10日 19:00 |

くろまろ塾運営ボランティアの村上です。久しぶりのくろまろ塾講座のブログです。
年齢とともに月日の経つのは速くなります。今年ももう11月です。台風襲来など色々なことがありましたが、皆様にとって今年はどうだったのでしょう。
私は10月に喜寿を迎え、元気で人にご迷惑を掛けないうちはボランティアを継続したいと考えています。来年の干支のような猪突猛進ではなく、ゆっくり・・・・・。

今回の取材は大学連携講座大阪大谷大学編の「記紀萬葉の大阪:住吉仲皇子の反乱~淡路・河内・大和~」です。

講師は大阪大谷大学文学部・歴史文化学科専任講師  竹本 晃氏です。
先生は立命館大学文学部を卒業後、暫く間、河内長野市の「滝畑民俗資料館」に勤められました。その後、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程を修了(文学博士取得)、奈良、京都などの文化館、研究所等にも勤められた後、現在は大阪大谷大学の専任講師をしておられます。

 

〈講師の竹本先生〉

 

さて、講座は世界遺産登録申請で一層勇名を馳せています仁徳天皇の没後の皇位継承争いの話しから始まりました。

「記紀萬葉の時代」の頃に起こった抗争ではありますが、そもそもの原因は現代でもありそうなことだと思います。

仁徳天皇の没後、去来穂別天皇(履中)(イザホワケノミコト(リチュウ))は、以前から想っていた羽田八代宿禰(ハタノヤシロノスクネ)の娘「黒媛(クロヒメ)」を妃に迎えたいと異母弟の住吉仲皇子(スミノエノナカツミコ)を使者に派遣しました。
住吉仲皇子は自分が皇太子だと偽って、黒媛と関係を結んでしまいます。そうとは知らず、その後、去来穂別天皇は黒媛の元へ通います。しかし、住吉仲皇子が忘れてきた鈴を見つけ、去来穂別天皇は全てを知ってしまいます。
そして、去来穂別天皇と住吉仲皇子との争いが始まります。

去来穂別天皇は住吉仲皇子の攻め手から逃れる途中、穴虫峠の手前で出会った乙女に逃げ道を聞きました。乙女は穴虫峠越えでなく、標高も高い竹之内峠を教えました。その結果、去来穂別天皇は難を逃れたという。その後、去来穂別天皇は弟の力を借り、住吉仲皇子を討ち果たしました。

履中はこの乙女との出会いを歌に詠んでいます。その歌は万葉集に残されています。履中は当時、和歌の達人であったという。

『大坂に遇うや嬢子を道問へば 直には告らず 当岐麻路を告る』
(おおさかにあうやおとめをみちとへば ただにはのらず たぎまじをのる)

古代の日本国が固まっていく過程での皇位継承争いの出発点は現代でもありそうなことという気持ちもありますが、同時に日本の史実がこのように日本書紀、古事記、万葉集に残されてきたことに日本人の祖先に感謝したいものです。

上記以外にも皇位継承争いにおける淡路の野島海人との関わりとかも詳しく伺いました。

また、淡路島を取り巻く海流と海運との関係とか阪神大地震における野島断層の話なども興味深いものでした。

残念ながら、紙面の都合でそれらの説明は省略させて頂きます。

竹本先生、有難うございました。暫しの間、古代の日本に誘って頂きました。
本日の講座を聞き、現在人気の出ている古事記とか応仁の乱などの歴史書を読んでみようかと考えた人は私一人ではなかったでしょう。

 

 

野島海人像

 

受付、司会を担当して頂いたボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

 

【くろまろ塾運営ボランティアのご紹介】

昨年、塾生の意見や考えをくろまろ塾運営等の参考にするべく「くろまろ塾運営ボランティア」が募られました。現在、14名の方が登録をされています。
メンバーの方々には本人の希望により、講座時の「受付、司会、広報、記録」等の役割を担って頂いています。また、2ケ月に1度のペースでボランティア・ミーティングを開催しています。ミーティングでは、「事務局の報告」、「メンバーの活動報告」、「今後の講座スケジュール」、「講座時の担当決め」等を和気あいあいと話し合っています。

新しいメンバーの応募をお待ちしています。
希望者はキックス3階の「くろまろ塾」事務局(TEL 0721-54-0001)まで!!

〈第9回ボランティア・ミーティング風景(11月6日開催)〉

以上

遺伝子を操る-ゲノム編集とは何か-を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年11月09日 09:00 |

こんにちは!
くろまろ塾ボランティアの後藤です。よろしくお願いします。
特別講座 「ゲノム編集がもたらす食の変化の可能性を考える」を受講しました。
このシリーズは
[1]必須講座 遺伝子を操る-ゲノム編集とは何か-
を受講したうえで、
[2]選択講座[A]養殖魚のバイオテクノロジー ゲノム編集マグロと遺伝子組み換えサケを例に
[3]選択講座[B]マダイ・トラフグ養殖へのゲノム編集技術の活用に向けて
[4]選択講座[C]ニワトリのゲノム編集
のいずれかの講座で講義とグループワークに参加するものです。
今回は[1]必須講座 遺伝子を操る-ゲノム編集とは何か―をレポートします。

講師の大阪府立大学教授 小泉望先生は、「ゲノム編集の未来を考える会」の代表で、ゲノム編集の可能性や問題点について、市民を交えて多面的に対話をおこない、様々な視点から多様な立場の人が議論する場を設ける活動を行っておられます。新しい技術が社会で使われるには一般の方を含めた様々な立場の人の意見が反映されることが大切だとのお考えからです。
この活動には、京都大学、大阪大学、奈良・一条高校、大阪いずみ市民生協などに加えて、くろまろ塾も参画させていただいているそうです。第2回目講座からのグループワークは、研究者の方々へ市民の声を届ける良い機会になったのではないでしょうか。

最初に、すべての生物の性質を決めているのは遺伝子(gene)であり、遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸)という物質であること、さらに1つの生き物の遺伝子(DNA)の配列全てをゲノム(genome)と呼ぶこと、そして遺伝子は設計図であり実際に体の中で働くのは酵素などのタンパク質であることなど基本事項を確認しました。○×を挙手することで理解度をチェックしながら、丁寧に教えてくださいました。
詳しくは、くろまろ塾講座の講座資料を閲覧ください。今回の講座で配布された資料は、キックス3階の「交流サロン」または図書館でお読みいただくことが出来ます。

次に、トマトを例にあげて、毒があった野生種から現在の種類が豊富で美味しいトマトへ、どのようにして品種改良が進められたのかを、自然に発生する突然変異の利用、交配育種、遺伝子組み換え技術と歴史を辿って学びました。

新しい品種を作り出す方法は様々ですが、どれも遺伝子の変化による性質の変化を利用していることを改めて理解しました。交配による品種改良ではかけあわせを繰り返すのに長い年月が掛かることや、近年は放射線や化学物質等を使って突然変異を起こすことで品種改良を行っていることも知りました。普段気にすることもなく食べている白いエノキタケが放射線照射で品種改良されたものだと知って驚きました。
遺伝子組み換え技術やゲノム編集技術がその延長線上にあること、やたら不安に思って拒否するだけのものではないことを理解できました。

そこで、ゲノム編集ですが、この技術を使えば特定の遺伝子を効率よく改変することができます。2012年にCRISPR/Cas9と呼ばれる方法が登場したことをきっかけに、ゲノム編集技術は急速に進歩しています。
アメリカでは、まずゲノム編集で切っても茶色くならないマッシュルームが作り出されたそうですが、日本でもさまざまな研究が進められています。
この講座では、第1回目は子どもの好きな「カレーライス編」として、ジャガイモとタマネギを取り上げました。ちなみに、平成生まれの子供の好きな食べ物の1位はカレーライス、2位は寿司だそうです。第2回目からは「にぎり寿司編」として、マグロ、マダイ、サケ、たまご等が取り上げられます。

カレーライスの材料といえば、まずジャガイモですが、ジャガイモの芽や緑色になった部分にはソラニンという有毒物質が作られるため、私たちは調理する時にジャガイモの芽を取らなければなりません。小学校で栽培されたジャガイモを食べて食中毒を起こしたと新聞記事になることもあります。
大阪大学の村中教授らは、ゲノム編集により毒素を作る酵素の遺伝子を破壊して、毒素を作らないジャガイモを創り出すことに成功しました。

次はタマネギですが、ゲノム編集ではありませんが、重イオンビームにより育種された涙の出ないタマネギ(スマイルボール)がすでにハウス食品から発売されています。このタマネギを作ったハウス食品の今井さんは、2013年イグノーベル賞を受賞されたそうです。
このタマネギは辛くないのでサラダ用には良いそうですが、炒めても風味が出ないので、さらにゲノム編集で改良する研究が続いています。

今回は、ゲノム編集の基礎的な知識を教わりました。遺伝子組み換え作物(GMO)とゲノム編集作物の違いを教わり、ゲノム編集ではターゲットの遺伝子をつぶすだけなので、突然変異と何ら変わらないということも知りましたが、本当にGMO規制を必要としないほど安全なものなのでしょうか。詳しい知識がないので不安が残ります。
講義後の質問でオフターゲットという狙っていない遺伝子を切ってしまう可能性の話も出ました。
選択講座では、さらに深い内容の講義と参加者の皆さんのご意見が聴けたことでしょう。

以下に参加者の受講後アンケートでいただいた感想をご紹介します。

◆すべての生命を自由操作出来る事に対して、不安あり。
◆むずかしい専門用語を、あまり使わず説明していただきました。
◆遺伝子組み換えとゲノム編集との違いが判り、良かった。
◆ゲノム編集が品種改良の新技術として身近なものに感じることが出来た。
◆対話型でとてもおもしろかったです。内容も大変わかりやすく、ありがたかったです。

最後に、受付のボランティアの皆さま、お疲れさまでした。

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