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くろまろ塾運営ボランティア

アフターコロナの観光

キックス スタッフ2021年11月01日 13:00 |

皆さんこんにちは。くろまろ塾ボランティアの西岡です。
新型コロナの感染者数が、少し落ち着きかけてきました。まだまだ安心は出来ませんが、くろまろ塾も定員数を絞るなど、徹底的な感染対策をして講座が開かれています。今回は「アフターコロナの観光」と題して、和歌山大学編4回シリーズが開催されました。
第1回目の「森林空間利用の現代的意義」に参加しましたので、レポートします。

はじめに、和歌山大学観光学部(学部長)の尾久土教授から挨拶がありました。尾久土正己教授は、実は河内長野市在住で、市の観光振興計画に策定委員長としても参画頂いています。

今回の講師は、森林経済学、森林政策学、観光学が専門の、若くてハツラツの和歌山大学観光学部大浦由美教授です。本日の講座では、特に「森林空間の観光レクリエーション利用」という点に力点をおいて解説頂きました。
日本の観光を振り返ってみると、永く団体旅行が主流だったのが、1980年代には体験プログラムなどがはやり、個人旅行の時代が到来しました。1990年代では大規模リゾートは失敗し、地域の独自性や多様性に注目が集まる時代に、そして2003年には「観光立国宣言」がありインバウンドの需要が急に膨らみました。昨今、コロナ禍では「ソロキャンプ」や「山を買ってキャンプ」なんて言葉がブームになったりしました。また、ブラタモリが話題になり、私たちの観光に対する視点にも変化が表れ始めています。

そこで、河内長野の観光について考えてみると、森林を切り口にして地域や歴史をアピールし、地域住民の誇りを回復するような取り組みが適していることが見えてきました。成功事例として、スキー客の激減から立ち直った長野県信濃町の「癒しの森事業」を紹介して頂きました。重要なポイントは、「観光振興」だけでなく地域を巻き込んだ「地域づくり」の活動こそが新たな発見や、活動が根付くことに繋がるということでした。

なお明日以降、以下の観光関係の和歌山大学の連携講座が予定されています。楽しみですね。

10月31日(日)は、「観光映像を用いたプロモーション」木川剛志 教授

11月13日(土)は、「観光地の経営と人材」竹林昭 教授、山﨑友起子 氏(南天苑)

11月14日(日)は、「観光と技術革新」尾久土正己 教授

最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が司会、受付やアンケート回収に活躍してくれました。お疲れさまでした。

大学連携講座 -近畿大学編-「身近な魚類養殖学」を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2021年08月08日 12:00 |

みなさま、こんにちは!
お久しぶりです。くろまろ塾運営ボランティアの後藤です。
コロナ禍で何度も延期を余儀なくされたくろまろ塾講座がやっと再開しました!
感染予防対策を講じての講座の様子をレポートします。
よろしくお願いします。

会場に入る前に検温、そして間隔を開けての受付です。
イベントホールの座席は抗菌・抗ウイルスのコーティング加工をされたそうで、隣との間隔を充分に取っています。

今回の講座は、近畿大学名誉教授の太田博已先生の「身近な魚類養殖学」です。
第1回「魚の成熟と産卵の仕組み」
第2回「ウナギ・アナゴを作り、育てる方法」
でした。

第2回を受講しましたが、ウナギに関する話とのことで思い出したのが、50余年前の高校1年の英語の教科書に載っていたウナギの一生の何千キロもの旅の話でした。
産卵場所はマリアナ諸島近くらしいが謎、レプトケファルスと呼ばれるヤナギの葉のような幼生に成長し、海流に流されて、陸地に近づくとシラスウナギGlass eelに変態し、河口から川を遡上する・・・というような内容だったように思います。
田舎ののんびりした中学から進学校に入り、英英辞書で予習し英語での授業に慣れるまで涙、涙で、挫折の苦い思い出のウナギなのですが・・・。
その時は知りませんでしたが、太田先生のウナギの産卵場探しと完全養殖の話をお聞きして、当時最先端の研究が教科書に載っていたのだと知り、感慨深いものがあります。
50年経って、ウナギの産卵場所は突き止められ、生活史も詳しくわかり、まだ商業ベースに乗らないものの完全養殖に成功しているそうです。

ウナギ(正式名は二ホンウナギ)ですが、明治の中頃から小さなウナギを池で飼育し、かば焼きサイズ(200g~)まで育てる養殖が行われていたそうです。
シラスウナギは5㎝くらいですが、まだオス・メスの性分化は起こっておらず、20~30㎝になって初めて性分化が起こり、養殖では9割8分以上オスになるそうです。(天然ウナギでは1対1)

現在ウナギの養殖は、未だ100%天然のシラスウナギに依存しています。
シラスウナギの価格が純金の価格と比べられるほど高騰する中で、人工生産技術の開発はどのように進んできたのでしょうか。
ウナギの資源を回復させ、増やすために
①1930年代には、天然ウナギの自然界でのライフサイクルの調査(生態学)
②1960年代には、人工的に産卵させ養殖する完全養殖の技術の開発(養殖学)
がスタートしました。

①のウナギの産卵場探しは調査船で大型プランクトンネットを使い、レプトケファルス(幼生)を採集することから始まりました。
1960年代には台湾近くでレプトケファルスが見つかり、さらにより小さいレプトケファルスを探すことで、2008年・2009年にはウナギ親魚、2010年には孵化前の受精卵が発見され、マリアナ海嶺付近の産卵場を特定することが出来ました。

産卵場所は「塩分フロント」と呼ばれる潮目で、マリアナ海山付近は地磁気の強さと向きが他とは異なり、地磁気がウナギの脳に働き産卵場に集まると考えられています。

受精卵は40時間で孵化し、北赤道海流に乗ってフィリピン沿岸へ流され、海流が北に向かう黒潮と南に向かうミンダナオ海流に分岐すると、黒潮に乗って台湾近くへやってくるそうです。

②の完全養殖の研究は、水槽内では絶対に成熟しないウナギをホルモンを投与して成熟させることから始まりました。
太田先生は北海道大学の学生当時から、サケの脳下垂体をウナギの雌に投与して採卵に成功した山本喜一郎先生の下でウナギの催熟実験を手伝っておられたそうです。

雄のウナギには妊婦の尿に含まれるヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを注射して精液を採り、雌のウナギにはサケの脳下垂体抽出液を注射して卵を得るという、成功するまで大変なご苦労をされた研究でした。

ウナギの未受精卵、孵化7日目、224日目の仔魚を実際に見せていただきました。
受精した卵は40時間で孵化し、7日間は自身の卵黄で成長しますが、エサを食べずにそのまま餓死してしまいました。
様々なエサを試してみますが、食べてくれるエサがみつからず、その後25年間研究が停滞したそうです。

このレポートを書くにあたって、偶々図書館で借りた本が1999年出版でしたが、
「ウナギの人工孵化成功(Yamamoto and Yamauchi,1974)以来1999年の現在まで約25年が経過し、かなりの確率でウナギ孵化幼生を得ることが可能になったが、いまだにそれらを育てることができない。」 (『ウナギの科学―解明された謎と驚異のバイタリティ―』 小澤貴和・林征一著)
と書かれていました。
消化管の発達が悪く消化管内容物が見つからないことから、栄養の体表摂取説が提唱され、その後否定されたことや、様々な餌を与えてみたこと、そしてサメ卵の餌で最長27日間生存させ、この成功が世界初であると書かれていて、いかにこの研究が大変だったかわかりました。

この本に書かれているように、サメ卵凍結乾燥粉末を好んで食べると分かったのがまさに1999年でした。
さらにビタミン、ミネラルなどを添加した粥状のエサを給餌方法も工夫して与えることで、2002年にはシラスウナギまで育てることが出来るようになりました。

2010年にはウナギの完全養殖に成功しましたが、スタートから50年もかかったことになります。
今後の課題はシラスウナギの大量生産技術を開発して、飼育にかかるコストを下げ、商業ベースに乗ることが出来るようにすることです。

遥か数千キロも彼方の海で生まれ、葉っぱのように平たいレプトケファルスとなって大洋を流されて、陸地に近づくと親と同じ円筒形で透明のシラスウナギに変わり、河を上り、大人になると今度は再び産卵をするために長い旅をして生まれた海に戻るウナギは、知るほどに不思議な生き物です。
今回の講座で、太田先生をはじめウナギの完全養殖をめざして50年にもわたって研究を続けておられる方々がおられるのだと知ることができました。
何年か後に完全養殖のウナギが「近大ウナギ」として売り出されたら本当にうれしいです。

最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が司会、受付やアンケート回収に活躍してくれました。
お疲れさまでした!

リモートにて「食道がんと胃がんを学ぶ」を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2021年05月30日 13:00 |

みなさん、こんにちは!くろまろ塾運営ボランティアの西岡です。

リモートにて「くろまろ塾本部講座」を受講しましたので、レポートさせて頂きます。本講座は、当初は対策を講じたうえでイベントホールにて開催(60名の募集)を計画されていましたが、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の発令を受け、残念ながらリモートによるオンライン講座のみとなりました。ZOOMと言う(リモート会議や講座などで使われる)アプリでPCやスマホで受講することができました。内容は、“医療連携講座-大阪南医療センター編-「食道がんと胃がんを学ぶ」”です。講師は、大阪南医療センター、消化器外科部長の中森幹人先生です。

日本人の死亡原因は、男女とも「悪性新生物」いわゆるがんが1位で、部位別では肺がんが1位です。男女差がありますが、その次ぐらいに胃がんや食道がんなどがランクインしてきます。身近の人に、肺がんや胃がんの人が多いと感じていましたので、うなずける統計結果だと思いました。なお、河内長野市医療圏は、内視鏡検査の受診が低いとのことでした。そのため食道がんや胃がんが進行した状態で見つかるといわれています。みなさん、新型コロナウイルスの影響で、健康診断や内視鏡検査を受けることが、おろそかになっていませんか?機会をみつけて受診するようにしましょう。

最近は胃がんなど、早期発見すれば怖くない病気になってきました。ただし食道がんは、部位が肺に囲まれているために、胃の手術よりも難しい手術になるのが普通です。従来、食道がんに対する手術は、胸を大きく開いて癌を切除し、胃を用いて再建する手術が行われ、大掛かりな手術が必要でした。いまでは内視鏡や腹腔鏡により数か所の小さい傷での手術が可能となっていること、また病巣を正確に切除できる手術法をご紹介いただきました。ただし、病気の早期発見がより患者にとって体や精神的に負担の少ない回復につながることに変わりはありません。

ぜひ、内視鏡検査や検診による病気やがんの早期発見と、以下の5つの生活習慣の改善によって、がんになるリスクを低減しましょう。

  • 禁煙する②禁酒する③食生活を見直す④適正体重を維持する⑤身体を動かす

中森先生、丁寧な解説有難うございました。
最後になりましたが、保健所から以下のがん検診の日程のご案内がありました。ぜひ活用してください。

以下にリンク
がん検診(保健センター実施分) – 河内長野市ホームページ (kawachinagano.lg.jp)

呼吸の瞑想法「阿息観」を体験受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2020年02月16日 09:00 |

みなさん、こんにちは!
くろまろ塾運営ボランティアの西岡です。大学連携講座-高野山大学編-を受講しましたので、レポートさせて頂きます。内容は、高野山大学副学長の佐藤隆彦教授による「呼吸の瞑想法”阿息観”について」です。

さて、仏教を一言で言うと何でしょうか?弘法大師空海は『御請来目録』で「ただ二利にあり」と言われたそうです。二利とは、自利(自分を高める)と利他(他人の苦を救う)この二つを得ようとするのが仏教の目的だと言うのです。そして、仏陀は真理に目覚めた方でしたが、真理に目覚めるためには、瞑想が大切なのだと言う事です。密教の瞑想法には大きく分けて10種類ほどあるそうですが、僧俗共用なものとして「阿字観」「月輪観」「阿息観」があって、今回は入門編として老若男女誰でも出来る「阿息観」について学びました。

「阿息観」とは、息をアの真言と感じる瞑想法のことです。具体的には、背筋を伸ばし、肩の力を抜き、深い呼吸をこころがけ、大地に響いているアの音を感じ体内に取り込み、下腹、胸、口を通って再びアの響きとして息をはきます。そしてこれを続け、いのちの本源であるアの声を唱えて、宇宙と一体となります。(ここでは、座り方や詳細の手順・密教の法印などは省略させて頂きます)

今回、会場では先生のご指導をいただきながら、100名の受講生が同時に「阿息観」の瞑想を体験しました。初めにはアの声が聞こえていたものが何度かの呼吸の後、音のない「ア」の音になり、そしてそれが会場にあふれました。皆、心に高野山の雲海に包まれていることを想像しながら、呼吸を整え心が静まるのを感じました。静寂で不思議な雰囲気に数分間包まれました。場所が高野山ならなお感慨深かかったかも知れませんね。健康にも良いとの事で、実際に体験してみて、日頃の雑念がうすれ、心身共に良いと感じました、佐藤先生ご指導有難うございました。以下に、他の受講者の感想をご紹介します。

『ストレスの多い中でなかなか難しい、雑念をはらう方法を学ぶ事ができてよかった。』
『瞑想を詳しく知りたいと思っていました。「心を安定させる」という事において実践してみたいです。』
『瞑想の仕方や呼吸の整え方を教わり、たいへん参考になりました。』

連続講座、次回の佐藤先生の講座のテーマは、「真言宗における死と看取り 臨終の瞑想法”阿息観”」です。真言密教では死の瞬間をどのようにして迎えるのかについてお話を伺います。

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最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が、受付・資料配布・司会などに活躍してくれました。お疲れさまでした!

 

大学連携講座-高野山大学編-を受講しました!

キックス スタッフ2020年01月22日 13:00 |

みなさん、こんにちは!
くろまろ塾運営ボランティアの西岡です。令和2年最初のくろまろ塾本部講座を受講しましたので、レポートさせて頂きます。内容は、“大学連携講座-高野山大学編-空海「秋日観神泉苑」について”です。

 

講師の南 昌宏先生は、高野山大学密教学科の教授で、文学・哲学・中国哲学の専門家です。本講座は、1月10日(金)と1月12日(日)の2回に分けて開催されました。まず「秋日観神泉苑」とは何でしょうか?名文家として有名な空海の残したこの詩は、詩文集である『性霊集』の二番目に掲載されている漢詩の七言古詩で、十二句八十四文字で書かれています。

1月10日の講座では「秋日観神泉苑」を読むと題して、従来の読み下しと、天皇と空海が親しく交流があったことなど、この詩は天皇の御苑をことほぐ(言葉で祝福する)詩として紹介されました。つまり秋の日の天皇の庭園の様子が自然と調和して素晴らしい佇まいをみせていることなどを、褒めたたえた詩との従来からの説明です。

ちなみに、神泉苑は現在京都二条城南にありますが、元は平安京(大内裏)の南東隣りに位置し、八町の規模を有する苑池であり、禁苑(天皇のための庭園)でした。苑内には、大池、泉、小川、小山、森林などの自然を取り込んだ大規模な庭園の他、敷地の北部に乾臨閣などを伴う宏壮な宮殿が営まれていたようです。また、空海が善女龍王をこの神泉苑の池に勧請(呼び寄せ)して雨を降らせたことでも有名です。
1月12日(日)の講座では、前回解説頂いた詩の意味を裏読みし、空海が真に表現した意味を説明して頂きました。この説は、2019年に南先生が1200年ぶりの新解釈として昨年発表されたもので、これまで神泉苑をことほぐ詩とされていた詩が実は、諫言(目上の人の非をいさめる)のための詩だと云うのです。先生は12句の詩を一句一句丁寧に、空海が選んだ漢文の決まり文句ともいえるフレーズをそれぞれ中国の古典や歴史書である『書経』や『後漢書』『詩経』などと照らし合わせ、詩全体にただよう諫言の意をくみとる解説をしてくださいました。私のつたない理解では、もし当時の中国の教養人がこの詩をよめば諫言の詩だとすぐさま見破るのであろうということです。つまり空海はそれほど、漢文の書物に精通しており、漢文も和文も名文家であったのだと感じました。

長い年月、神泉苑を褒めたたえていると云われて来たこの詩ですが、実は天皇をいさめる詩だったとの新解釈がなされました。このことを日本史のなかでどう捉えるのかはさらに掘り下げる必要がありそうです。漢文の知識が現代人よりもあった頃の時代の教養人であれば、そのことに気付いていたかもしれませんね。久しぶりに漢詩に触れ、とても新鮮な体験をさせて頂きました、南先生、丁寧な解説有難うございました。

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最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が、受付・資料配布・司会に活躍してくれました。お疲れさまでした!

 

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