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くろまろ塾運営ボランティア

『「がんの免疫療法」の実際』を受講しました。

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年12月18日 13:00 |

医療連携講座大阪南医療センター編『「がんの免疫療法」の実際』を受講しました。
〈講座開催日時 2018年12月12日 14:00~15:30〉

くろまろ塾運営ボランティアの村上です。今年も後わずかになり、風邪にはご注意!
今回の講座は本庶佑氏のノーベル医学生理学賞受賞を記念する講座です。
本庶氏の快挙がなければ、免疫療法という言葉に触れることもなかったかと思います。

 

講師は大阪南医療センター「呼吸器腫瘍内科医長」の工藤慶太氏です。
先生は2002年和歌山県立医大卒業。その後、虎の門病院にて呼吸器内科を中心にレジデントとして研修、2007年よりがん研有明病院呼吸器内科で肺癌を中心としたがん薬物療法・抗がん剤の治験や臨床試験を行い、2014年近畿大学腫瘍内科を経て2015年4月より現在の大阪南医療センターに勤務。呼吸器指導医・がん薬物療法専門医です。

 

講師の工藤慶太氏

 

会場の皆さんも熱心に聴講

「今日はがん治療の免疫療法とその限界をお話しさせて頂きます」という工藤先生の言葉から講座は始まりました。本庶佑氏のノーベル賞受賞を契機に「免疫療法」、「オプジーボ」・・・などの医学用語がメディアで飛び交うこの時節にピッタリの講座だと、少なからず興奮しました。

先ずは大阪南医療センターの紹介です。本センターはがんの拠点病院として充実した内科部門が特徴とのことです。地域住民として頼もしい限りです。

さて、がんと一口に言っても、がんにより、治療、抗がん剤の利き方はさまざまです。
例えば、抗がん剤治療でがんを抑えたとしてもどこかに悪影響が出て、その結果、抗がん剤を弱めるとがんが勢いを取り戻す・・・というような繰り返しが・・・、がん治療の悩ましいところだそうです。

それでは、本講座テーマの「がんの免疫療法」に入ります。
免疫療法は結構以前から採用されていて、がん患者に感染症を感染させたらがんが小さくなったというようなことがありました。吉本新喜劇を見て、3時間笑うとがんにいいとかも真剣に語られたとか・・・・・。

 

ここら辺りから難解なことが続きました。
免疫の反応を体内でおこさせるには、先ず、きっかけ(抗原の提示)が必要です。
さらに、免疫を活性化するには共刺激分子(アクセル)が必要となります。
がんの威力を弱らせるブレーキも必要となります。
すなわち、免疫療法にはアクセルとブレーキのバランスが重要となります。

 

現在、がん治療の主流である「外科手術、放射線治療、抗がん剤治療」に加えて、この免疫治療が第4番目の治療として注目を浴びています。
今までのお話しで、免疫治療はある種の薬品の力を借りて、人間の体が本来有している免疫力(体に侵入して来た異物を排除する力)を利用する治療法であるということがお判りでしょう。

繰り返しますが、免疫力を起こさせ、がんの威力を弱らせるために様々な薬が必要です。
しかしながら、これらの薬は免疫が過剰反応しないように作られねばなりません。
これが難しいようです。

 

現在、免疫治療はまだまだ開発段階にありますが、悪性黒色腫にたいする治療は認可されています。
最近、テレビ、新聞にしばしば登場する「オプジーボ」の適応疾患は下記の通りです。

今後、治験などを経て「がんの免疫療法」がさらに飛躍的に発展することを期待します。

最後に今年ノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶佑氏、ジェームス・P・アリソン氏の功績を祝するとともに今後の一層のご活躍を期待しています。

さらには、両氏に続く若者の力を期待しています。

工藤先生、時節にかなった講座、楽しく聴講しました。
平素、聞きなれない言葉の連続で、いささか緊張もしました。
それでも、何とか本ブログのここまで辿り着きました。
また、本ブログでは掲載していませんが、がんの免疫療法に関する様々なデータ、治療の写真などを活用して頂き、がん治療の難しさに触れさせて頂きました。

最新医療の一端に触れ、感謝しています。有り難うございました。

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受付、司会のボランティアの皆さん、お疲れさまでした。
受付のお手伝い頂いた大阪南医療センターの方々も有り難うございました。

 

以上

「記紀萬葉の大阪」を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年11月10日 19:00 |

くろまろ塾運営ボランティアの村上です。久しぶりのくろまろ塾講座のブログです。
年齢とともに月日の経つのは速くなります。今年ももう11月です。台風襲来など色々なことがありましたが、皆様にとって今年はどうだったのでしょう。
私は10月に喜寿を迎え、元気で人にご迷惑を掛けないうちはボランティアを継続したいと考えています。来年の干支のような猪突猛進ではなく、ゆっくり・・・・・。

今回の取材は大学連携講座大阪大谷大学編の「記紀萬葉の大阪:住吉仲皇子の反乱~淡路・河内・大和~」です。

講師は大阪大谷大学文学部・歴史文化学科専任講師  竹本 晃氏です。
先生は立命館大学文学部を卒業後、暫く間、河内長野市の「滝畑民俗資料館」に勤められました。その後、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程を修了(文学博士取得)、奈良、京都などの文化館、研究所等にも勤められた後、現在は大阪大谷大学の専任講師をしておられます。

 

〈講師の竹本先生〉

 

さて、講座は世界遺産登録申請で一層勇名を馳せています仁徳天皇の没後の皇位継承争いの話しから始まりました。

「記紀萬葉の時代」の頃に起こった抗争ではありますが、そもそもの原因は現代でもありそうなことだと思います。

仁徳天皇の没後、去来穂別天皇(履中)(イザホワケノミコト(リチュウ))は、以前から想っていた羽田八代宿禰(ハタノヤシロノスクネ)の娘「黒媛(クロヒメ)」を妃に迎えたいと異母弟の住吉仲皇子(スミノエノナカツミコ)を使者に派遣しました。
住吉仲皇子は自分が皇太子だと偽って、黒媛と関係を結んでしまいます。そうとは知らず、その後、去来穂別天皇は黒媛の元へ通います。しかし、住吉仲皇子が忘れてきた鈴を見つけ、去来穂別天皇は全てを知ってしまいます。
そして、去来穂別天皇と住吉仲皇子との争いが始まります。

去来穂別天皇は住吉仲皇子の攻め手から逃れる途中、穴虫峠の手前で出会った乙女に逃げ道を聞きました。乙女は穴虫峠越えでなく、標高も高い竹之内峠を教えました。その結果、去来穂別天皇は難を逃れたという。その後、去来穂別天皇は弟の力を借り、住吉仲皇子を討ち果たしました。

履中はこの乙女との出会いを歌に詠んでいます。その歌は万葉集に残されています。履中は当時、和歌の達人であったという。

『大坂に遇うや嬢子を道問へば 直には告らず 当岐麻路を告る』
(おおさかにあうやおとめをみちとへば ただにはのらず たぎまじをのる)

古代の日本国が固まっていく過程での皇位継承争いの出発点は現代でもありそうなことという気持ちもありますが、同時に日本の史実がこのように日本書紀、古事記、万葉集に残されてきたことに日本人の祖先に感謝したいものです。

上記以外にも皇位継承争いにおける淡路の野島海人との関わりとかも詳しく伺いました。

また、淡路島を取り巻く海流と海運との関係とか阪神大地震における野島断層の話なども興味深いものでした。

残念ながら、紙面の都合でそれらの説明は省略させて頂きます。

竹本先生、有難うございました。暫しの間、古代の日本に誘って頂きました。
本日の講座を聞き、現在人気の出ている古事記とか応仁の乱などの歴史書を読んでみようかと考えた人は私一人ではなかったでしょう。

 

 

野島海人像

 

受付、司会を担当して頂いたボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

 

【くろまろ塾運営ボランティアのご紹介】

昨年、塾生の意見や考えをくろまろ塾運営等の参考にするべく「くろまろ塾運営ボランティア」が募られました。現在、14名の方が登録をされています。
メンバーの方々には本人の希望により、講座時の「受付、司会、広報、記録」等の役割を担って頂いています。また、2ケ月に1度のペースでボランティア・ミーティングを開催しています。ミーティングでは、「事務局の報告」、「メンバーの活動報告」、「今後の講座スケジュール」、「講座時の担当決め」等を和気あいあいと話し合っています。

新しいメンバーの応募をお待ちしています。
希望者はキックス3階の「くろまろ塾」事務局(TEL 0721-54-0001)まで!!

〈第9回ボランティア・ミーティング風景(11月6日開催)〉

以上

遺伝子を操る-ゲノム編集とは何か-を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年11月09日 09:00 |

こんにちは!
くろまろ塾ボランティアの後藤です。よろしくお願いします。
特別講座 「ゲノム編集がもたらす食の変化の可能性を考える」を受講しました。
このシリーズは
[1]必須講座 遺伝子を操る-ゲノム編集とは何か-
を受講したうえで、
[2]選択講座[A]養殖魚のバイオテクノロジー ゲノム編集マグロと遺伝子組み換えサケを例に
[3]選択講座[B]マダイ・トラフグ養殖へのゲノム編集技術の活用に向けて
[4]選択講座[C]ニワトリのゲノム編集
のいずれかの講座で講義とグループワークに参加するものです。
今回は[1]必須講座 遺伝子を操る-ゲノム編集とは何か―をレポートします。

講師の大阪府立大学教授 小泉望先生は、「ゲノム編集の未来を考える会」の代表で、ゲノム編集の可能性や問題点について、市民を交えて多面的に対話をおこない、様々な視点から多様な立場の人が議論する場を設ける活動を行っておられます。新しい技術が社会で使われるには一般の方を含めた様々な立場の人の意見が反映されることが大切だとのお考えからです。
この活動には、京都大学、大阪大学、奈良・一条高校、大阪いずみ市民生協などに加えて、くろまろ塾も参画させていただいているそうです。第2回目講座からのグループワークは、研究者の方々へ市民の声を届ける良い機会になったのではないでしょうか。

最初に、すべての生物の性質を決めているのは遺伝子(gene)であり、遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸)という物質であること、さらに1つの生き物の遺伝子(DNA)の配列全てをゲノム(genome)と呼ぶこと、そして遺伝子は設計図であり実際に体の中で働くのは酵素などのタンパク質であることなど基本事項を確認しました。○×を挙手することで理解度をチェックしながら、丁寧に教えてくださいました。
詳しくは、くろまろ塾講座の講座資料を閲覧ください。今回の講座で配布された資料は、キックス3階の「交流サロン」または図書館でお読みいただくことが出来ます。

次に、トマトを例にあげて、毒があった野生種から現在の種類が豊富で美味しいトマトへ、どのようにして品種改良が進められたのかを、自然に発生する突然変異の利用、交配育種、遺伝子組み換え技術と歴史を辿って学びました。

新しい品種を作り出す方法は様々ですが、どれも遺伝子の変化による性質の変化を利用していることを改めて理解しました。交配による品種改良ではかけあわせを繰り返すのに長い年月が掛かることや、近年は放射線や化学物質等を使って突然変異を起こすことで品種改良を行っていることも知りました。普段気にすることもなく食べている白いエノキタケが放射線照射で品種改良されたものだと知って驚きました。
遺伝子組み換え技術やゲノム編集技術がその延長線上にあること、やたら不安に思って拒否するだけのものではないことを理解できました。

そこで、ゲノム編集ですが、この技術を使えば特定の遺伝子を効率よく改変することができます。2012年にCRISPR/Cas9と呼ばれる方法が登場したことをきっかけに、ゲノム編集技術は急速に進歩しています。
アメリカでは、まずゲノム編集で切っても茶色くならないマッシュルームが作り出されたそうですが、日本でもさまざまな研究が進められています。
この講座では、第1回目は子どもの好きな「カレーライス編」として、ジャガイモとタマネギを取り上げました。ちなみに、平成生まれの子供の好きな食べ物の1位はカレーライス、2位は寿司だそうです。第2回目からは「にぎり寿司編」として、マグロ、マダイ、サケ、たまご等が取り上げられます。

カレーライスの材料といえば、まずジャガイモですが、ジャガイモの芽や緑色になった部分にはソラニンという有毒物質が作られるため、私たちは調理する時にジャガイモの芽を取らなければなりません。小学校で栽培されたジャガイモを食べて食中毒を起こしたと新聞記事になることもあります。
大阪大学の村中教授らは、ゲノム編集により毒素を作る酵素の遺伝子を破壊して、毒素を作らないジャガイモを創り出すことに成功しました。

次はタマネギですが、ゲノム編集ではありませんが、重イオンビームにより育種された涙の出ないタマネギ(スマイルボール)がすでにハウス食品から発売されています。このタマネギを作ったハウス食品の今井さんは、2013年イグノーベル賞を受賞されたそうです。
このタマネギは辛くないのでサラダ用には良いそうですが、炒めても風味が出ないので、さらにゲノム編集で改良する研究が続いています。

今回は、ゲノム編集の基礎的な知識を教わりました。遺伝子組み換え作物(GMO)とゲノム編集作物の違いを教わり、ゲノム編集ではターゲットの遺伝子をつぶすだけなので、突然変異と何ら変わらないということも知りましたが、本当にGMO規制を必要としないほど安全なものなのでしょうか。詳しい知識がないので不安が残ります。
講義後の質問でオフターゲットという狙っていない遺伝子を切ってしまう可能性の話も出ました。
選択講座では、さらに深い内容の講義と参加者の皆さんのご意見が聴けたことでしょう。

以下に参加者の受講後アンケートでいただいた感想をご紹介します。

◆すべての生命を自由操作出来る事に対して、不安あり。
◆むずかしい専門用語を、あまり使わず説明していただきました。
◆遺伝子組み換えとゲノム編集との違いが判り、良かった。
◆ゲノム編集が品種改良の新技術として身近なものに感じることが出来た。
◆対話型でとてもおもしろかったです。内容も大変わかりやすく、ありがたかったです。

最後に、受付のボランティアの皆さま、お疲れさまでした。

「動物と仲良く暮らすための知恵」を受講しました!

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年10月02日 18:00 |

みなさま、こんにちは!
くろまろ塾運営ボランティアの後藤です。よろしくお願いします。
大学連携講座-大阪府立大学編-動物と仲良く暮らすための知恵
[1]9月6日「獣医師の仕事を通して動物との共生を考える」
[2] 9月20日「人と動物の共通感染症の話題を中心に、動物との共生を考える」
を受講しました。
今日は、第2回目をレポートさせていただきます。

講師は、大阪府立大学生命環境科学研究科 獣医学専攻 教授の笹井和美先生です。
府大のりんくうキャンパスにある病院で、獣医さんとして診療もなさっておられます。

前回、狂犬病の怖さを教えていただきました。海外旅行中アメリカの公園で、おとなしい野生のリスを撫でようとして噛まれてしまうと、7年後に狂犬病を発病する可能性があるという話には驚きました。
狂犬病は、すべての哺乳類がかかる病気で、発症してしまうと死亡率ほぼ100%(発症前に早期に治療すると高い確率で助かるそうです。)の怖い病気ですが、麻痺型の狂犬病というのがあり、狂犬病を発病し動けなくなった野生動物は要注意で、海外でうかつにリスなど野生動物に触るのは危険なのだそうです。さらに潜伏期間は通常1~3ヶ月ですが、それよりも長い場合があり、最長で7年後に発病したことがあるので、何年も経って噛まれたことを忘れた頃に発症することもあるそうです。

今回は、狂犬病以外にも多岐にわたる人と動物の共通感染症について、詳しく教えていただきました。
動物から人へ、人から動物へ感染する共通感染症は、感染症全体の7割にもなるそうで、結核の人が多い大阪では、天王寺動物園のサルが結核に感染してサル山を閉鎖したことがあったそうです。見物客が与えたえさなどを通し感染した可能性が指摘されています。

最近、家族の一員として動物を飼うことが増え、人と動物のかかわりはより親密になり、動物由来感染症(ズーノーシス)に感染する可能性が高くなっています。さらに、薬剤耐性菌が人と動物と環境で循環していることが明らかになってきました。そこで、獣医師と医師の連携、“One Health(ワンヘルス)”という考え方が重要になってきているそうです。
以前は、養鶏場で成長剤の代わりに抗生物質が使われたりしたそうですが、耐性菌が問題になっている現在はそんなことはなく、人と家畜では使用される抗生物質はきちんと分けられて、量も制限されているそうです。

 

昨年、犬と猫の飼育数が逆転して、猫の飼育数のほうが多いそうですが、猫は散歩させる必要がなく、飼育数が増えているようです。
エイズや白血病など猫から猫へうつる病気もあり、室内で飼うように啓発活動が行われています。
もともと日本には、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ以外の野生の猫はいなかったそうで、飼っている家猫が逃げ出したり、無計画な繁殖で飼いきれなくなったりした猫たちが町猫、地域猫となり、問題になっているようです。

講義では、1年以内に新聞記事になり、注意した方がよい共通感染症を、時間が許す限りたくさん取り上げてくださいました。
ここでは、その中のいくつかを紹介させていただきます。
まず、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ですが、マダニ媒介の感染症で、和歌山県の50代の女性が死亡して話題になりました。私は、植物園でボランティア活動をしているので、野山に出かけることも多く、友人たちがマダニに噛まれた話もよく聞いていたので、怖い病気が出てきたなと思っていました。今回講座を受けて、正確な情報を教えていただき、さらに気をつけなければいけないと思いました。
感染経路はマダニを介したものが中心ですが、野良猫に噛まれたり、飼い犬の唾液から感染した例もあるそうです。まだ研究が進んでいなくて(予算がつかないそうです。)、有効な薬がなく、致死率は6.3~30%だそうです。
野山のマダニ対策はディートの入った虫除けスプレーで万全のつもりでしたが、先生のお話で、犬用のダニ忌避剤は100%の効果があるが、人用のものは100%の効果は見込めないことも知りました。

 

トキソプラズマ病について、注意すべき点を教わりました。
この病気は、世界の3分の1の人が抗体を持っており、普通は心配する必要のない病気ですが、妊婦さんが初めて感染すると流産したり、障がいのある子どもが生まれたりするので、気をつけなければいけません。
猫の便の中にオーシストという形でトキソプラズマ原虫の卵が排出されるので、ガーデニングの時や、猫の毛に付いたオーシストを手からまたは、火をよく通していない肉(75度1分以上)を口から摂取することで感染します。
オーシストは消毒もホルムアルデヒドしか効かないことや、感染力を持つのは20℃~30℃で1日~5日経って成熟してからなので、猫の便を直ぐに処理すると感染しにくいこと、海水中で数か月も生存すること、猫の体調で検査してもオーシストは便の中に出ないこともあるが、ずっと検査すると猫100頭中1頭は必ず出ることなど、初めて聞くことばかりでした。
身近な人が妊娠とわかった時には、教えてあげなければと思いました。

昔は、日本脳炎が蚊を媒介して起こる病気として恐れられていましたが、日本脳炎が減少した現在、北アメリカでウエストナイル脳炎という蚊を介して感染する病気が注目を集めています。
この病気は本来は鳥の病気で、ニューヨークでカラスの大量死を調べると、ウエストナイル脳炎のウイルスが見つかったそうです。鳥から蚊へ、さらに人へ感染し、脳炎を引き起こし、今年は18人の死者が出ました。
日本にはまだ侵入していませんが、飛行機で運ばれてくる可能性があり、関空では蚊のモニタリングを行い、監視体制をとっています。写真は機内の蚊をチェックする様子です。
北アメリカへ旅行するときは、蚊に刺されないように注意が必要です。

他にも、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症、レプトスピラ症など気を付けなければいけない共通感染症を、時間があるかぎり教えてくださいました。アライグマやネズミが媒介する感染症や水を通じて感染する病気など、知らなかったことばかりでした。

講義を受講して、私たち人間は動物から病気をうつされる危険性と隣り合わせで生活していることを知りました。
先生は、「飼育動物のほとんどは健康で疾病の原因になる可能性は極めて低いので、怖いとか動物と触れ合うのを止めようとか思わないでほしい。元気な人にはうつらない。抵抗力が落ちていて更に運の悪い人がたまたま発症するけれど、人も動物も早期に適切な治療を受ければ回復するのだから。」と、講義の最初と最後に強調されました。動物と共に暮らすことで得られるものは限りなく大きいと思います。正しい知識を持たないがために動物から病気をうつされることのないように、基本的な注意を払うことで感染を防ぎ、動物と仲良く暮らしていきたいと思います。

最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が司会、受付やアンケート回収に活躍してくれました。
お疲れさまでした!! (^o^)/

漢字研究の巨星 白川静の世界 参「病とたたかう人」を受講しました。

くろまろ塾運営ボランティア スタッフ2018年08月26日 19:40 |

皆さんこんにちは、くろまろ塾運営ボランティア広報担当の西岡です。
漢字研究の巨星 白川静の世界 参「病とたたかう人」の漢字講座の参加レポートをお届けします。今年も成り立ちから学ぶ漢字講座は、人気が高く教室一杯の参加者で熱気がありました。

今回は「病(やまい)」にかかわる漢字について、その成り立ちやつながりを学びました。今も昔も生きている限り病気や怪我は避けて通ることはできません。現代の私たちは「医学」の力で立ち向かいますが、そうした力のないはるか昔の人々は、病気や怪我にどのように立ち向かったのでしょうか。先ずは、3000年前のこの漢字は何と読むでしょうか?

横に向けるとそのまんま「人が寝台の上で横になっていて、人の周りの点三つは熱があり汗をかいている様子を表している」ように見えませんか?漢字にすると「病」ですね。この字から、当時から中国では寝台で寝ていたことも判りますね。では、この漢字はどうでしょう?

ヒント、立っている大人の人の脇腹に何やら矢のような物がつき刺さっているように見えませんか?
この漢字は、やがて病ダレに矢と書いて「疾病」の「疾」になります。矢傷を負うことが元の意味だったのです。このことから、漢字が生まれたこの時代から、人と人が戦っていたことが推測されます。ただし、医学はまだ発展していませんでした。当時、けがや病気をしたとき、どのようにしていたのでしょうか?
「医」の旧字体は「醫」や「毉」でしたね。

当時は病気にかかると、魔をよける道具(矢)を使って追い払うことが「醫」、つまり医療でした。「醫」の漢字を分解してみると四角い囲いの中で矢を患者に打ち付ける様子を表しています。酉はお酒を入れる壺、清める意味があったようです。「毉」の中に含まれる「巫」には「巫女」の意味があり魔よけの儀式を巫女が行っていたことが推測されます。
後藤先生の説明に塾生達は、漢字が生まれた当時のことに思いを巡らせていました。

講座終了後の書籍販売も大人気でした。

以下は参加者の受講後の感想です。
「目から鱗のお話に心が躍りました。感動の連続でした。」
「昔の中国の考え方等まで知ることができ、大変おもしろかった。」
「3000年以上も昔の記録が読めるという文字の力をよく知れて良かった。」

最後に、今回もくろまろ塾運営ボランティアの仲間が、司会や受付に活躍してくれました。お疲れさまでした。(^o^)/

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